令和8年 秋のくばりのお手伝いを募集しますBOSHU
くばりは、秋のはじめに1度だけ行う、島の古い行事です。その3日間だけ、島の外から人手をお借りしております。
はじめての方が、ほとんどです。どうぞ気楽に、旅のつもりでお越しください。
これまでの記録
くばりの記録は、その年の書き役が、島の唄を書き写してから始める決まりでございます。書き役が代わっても、それだけは続けております。
宿に古い帳面が残っておりますので、いくつか写しておきます。どの年も、同じことをしております。
昭和33年 第102回
書き役 佐渡屋
ひとつ 人魚は 沖の 連れじゃもの
ふたつ 舟を出すなら 凪の夜に
みつ 身を いただけば 歳とらぬ
よつ 欲を かいたら 取られるぞ
いつつ いつまで 生きても ひとりきり
お手伝い 3名/凪/滞りなく相済み候
昭和51年 第120回
書き役 佐渡屋
ひとつ 人魚は 沖の 連れじゃもの
ふたつ 舟を出すなら 凪の夜に
みつ 身を いただけば 歳とらぬ
よつ 欲を かいたら 取られるぞ
いつつ いつまで 生きても ひとりきり
お手伝い 2名/凪/滞りなく相済み候
平成5年 第137回
書き役 浜野
ひとつ 人魚は 沖の 連れじゃもの
みつ 身を いただけば 歳とらぬ
よつ 欲を かいたら 取られるぞ
いつつ いつまで 生きても ひとりきり
お手伝い 2名/曇/滞りなく相済み候
令和8年 第170回(本年)
書き役 浜野
ひとつ 人魚は 沖の 連れじゃもの
みつ 身を いただけば 歳とらぬ
よつ 欲を かいたら 取られるぞ
いつつ いつまで 生きても ひとりきり
これから執り行います
募集要項
- 期間
- 3日間(前後の移動を入れて4日)
- 人数
- 若干名
- 日当
- 1日 5万円(3日で15万円、最終日に現金でお渡しします)
- お食事
- 3食つき。宿でお出しします
- ご宿泊
- 民宿奈木屋。個室です
- 船賃
- 往復ともこちらで負担いたします
- ご資格
- 特にありません。歩きやすい靴だけご用意ください
- 締切
- 8月末日(人数に達し次第、締め切ります)
- 回数
- お一人につき、一度かぎりです。二度目のお申し込みはお受けしておりません
- お約束
- くばりのことは、島の外ではお話しにならないでください
お持ちいただくもの
- 靴
- 歩きやすいもの。坂ばかりです
- 羽織るもの
- 夜は思いのほか冷えます
- 常備薬
- 島に薬局はございません
- 懐中電灯
- 宿の玄関にも置いてありますが、お持ちでしたらぜひ
- 単三電池
- 24本ほど。島に電池を置いている店がございません
電池だけは、毎年、足りなくなる方がいらっしゃいます。3日ぶんには多いとお思いでしょうが、どうか多めにお持ちください。
なお、島の者は、くばりに出ません。
くばりの当日は、船が出ません。その日だけは島から出られませんので、ご承知おきください。
3日間の流れ
- 1日目
- 船で島へ。宿で顔合わせ。夕方までは自由に過ごしてください。
- 2日目
- 朝から宿の台所で米をつきます。1日がかりです。夜は島の方と食事です。
- 3日目
- くばりの日。朝から台所で蒸します。昼過ぎから夕方までかけて、順路をまわります。
お配りするのは、椿の葉に挟んだ餅です。米をついて蒸したものに、あんを包みます。葉は、港の坂の椿からいただきます。
よそでは春のお菓子だそうですが、島では秋に作ります。昔からそうしております。
米をつくのが2日目です。人手をお借りしているのは、これがあるからでもあります。蒸すのは当日の朝、冷めないうちにお配りします。
最後の二皿だけは、小さく作ります。
配り方
- お盆に皿をのせ、順路のとおりに歩いてください。冷めないうちにお配りしたいので、寄り道はなさらないでください。
- 玄関先に置いて、声をかけて、次へ進みます。留守でもかまいません。
- 順路の最後に、一軒だけ、人の住んでいない家があります。そこにも同じようにお置きください。声をかける必要はありません。
- 最後の一軒だけは、二皿お置きください。理由をお尋ねになる方がありますが、昔からそう決まっております。
- 置いたら、振り返らずに戻ってください。
- 日が暮れる前に宿へお戻りください。
- 順路からは外れないでください。これだけはお守りください。
難しいことはありません。歩く距離は、ゆっくりで2時間ほどです。
お申し込み
ご宿泊のご予約と、くばりのお手伝いのお申し込みは、こちらから承ります。船の便と持ち物のご案内は、追ってお知らせいたします。